ラグビーワールドカップ2019の周知度・関心度
組み合わせが決まり、いよいよ本格的なスタートを切ったラグビーワールドカップ2019.本番まで逆算で考えていかなくてはならないのは、選手・チームだけではなく、運営もまた同様です。全国各地、オリンピックよりは参加する国の数こそ少ないかもしれませんが、およそ2か月間、多くの方が日本にやってくる。
日本に住む人も含めて、ワールドカップを楽しむことはできるのか。会場は埋まるのか、本当に大丈夫なのか。そんなことが問われ続けたまま、月日が経ってきました。
ちょっと前の調査ですが、2017年1月31日に東京と生活文化局が発表した「ラグビーワールドカップ2019™の周知度・関心度」という調査があります(以下「™」マーク略)
別紙7 ラグビーワールドカップ2019TMの周知度・関心度|東京都
回答数はそれぞれ1,820あります。で、質問は3つなんですが…。
質問1)日本のどこの自治体で開催されるかを知っているか
→A.ラグビーワールドカップが開催されることを知らない44.8%
う…。
質問3)ラグビーワールドカップをどのようにして観戦したいか
→A.家でテレビ観戦したい 63.2%
観戦したいと思わない 23.1%
チケットを購入してスタジアムで観戦したい 13.6%
やめて!もう事務局のライフは0よ!と言いたくなる結果が並んでおります…。
ちなみに調査機関は2016年9月16日~10月2日。2015年大会の大フィーバーから1年経って、の結果。うすうす感じていた現実がドーンと突き付けられたような内容ですね…。
とはいえ、それが現実。そこからやっていくしかない、というのが実情です。あと2年。繰り返しになりますが、選手だけではなく、運営も1日も無駄にできない日が続きます。火中の栗を拾いたいあなたには電通で契約社員がずっと募集されてるよ!
挑発する写真史/金村修、タカザワケンジ
写真史を語ることは、地図を作り、その人がどの位置に立っているかを確認することだ。しかし自分の立ち位置は常に揺れる。誤解もある。いつも何かのバイアスがかかっている。写真は進歩するのではなく、反復し続けるのかもしれない。
そんな前書きから始まって、年代別ではなく、テーマ別で軸となる3人の写真家を設定し、そこからその周囲も含めて色々語り合う、2012年の青山ブックセンターでの写真史講座をもとにした本。寡聞にして、金村修さんも、タカザワケンジさんも存じ上げず、ではありましたが、縦横無尽にいろんな写真家・作品の話が飛び交い、僕レベルの知識だとこんな人がいるんだ、という発見に満ちた1冊。
以下、メモ。
「決定的瞬間」は誤訳。”Images a la Sauvette" 逃げ去るイメージ、かすめ取られたイマージュ。決定的瞬間は無くて、フレーム、構図がある
牛腸茂雄 「日々」「見慣れた街の中で」
春日昌昭「オリンピックのころの東京」
ミラーズ・アンド・ウインドウズ 行き来するけど。あとどっちもフレームがある。無理やり定義した。一つの見方
鏡派…スティーグリッツ、自己表現のための写真、「テイク」ではなく、メイクの重視
窓派…アジェ、記録としての写真
中平卓馬「記録という幻影 ドキュメントからモニュメントへ」写真に写ったものを信じる警察と、写真は簡単に嘘をつく、と語る中平。写真という言葉の成り立ち、リアリズム写真 「沖縄を見たのではなく、沖縄の意味を見たに過ぎない」写真の意味ではなく、写真を見れるか
写真は前後がわからない 壊されていく途中なのか、つくられていく途中なのか
作家の写真にはルールがある、バイアスがある 「もの」派・コンセプチュアルアートを撮ることで意味を奪う写真 「もの」と「もの」との関係を見せているものから、フレーミングで関係を変える面白さ
ベッヒャーの不気味さはどこから来るか 近代概念の類型・統計…人間を数値化、データ化するのが近代的意識の本質
深瀬昌久 豚を殺せ!
組み合わせ、決定!
ご無沙汰しております。最近はプライベートでちょっとバタバタしていて、アジアラグビーチャンピオンシップや、スーパーラグビーを見に行くこともあるのですが、なかなか取材に行く機会が作れていないのが現状……。いろんな活動が展開されているので、落ち着いたらまた改めて動きたいと思っています。
私自身はそんな状況ですが、時間は待ってくれません。日本の様々な活動を加速するきっかけになるであろうラグビーワールドカップ2019年の組み合わせ抽選会が昨日、行われましたね。
すでに報道されている通りですが、以下のようなプール分けになりました。
【プールA】
アイルランド
日本
ヨーロッパ地域1
【プールB】
ニュージーランド
イタリア
アフリカ地域1
敗者復活予選優勝チーム
【プールC】
イングランド
フランス
アルゼンチン
アメリカ地域1
オセアニア地域2
【プールD】
オーストラリア
オセアニア地域1
アメリカ地域2
まだ決まっていないヨーロッパ地域1はおそらくルーマニアが、もう1つのプレーオフ勝者はヨーロッパ2位(スペイン、ロシアあたり)とトンガ・フィジー・サモアのうち、CとDに行かなかった国が争うことになり、おそらくアイランダー3か国のどこかが来るのではないかと。
組み合わせの良しあしは今の時点では何とも言えないですが、比較的準備をしやすい組になったという見方もあるでしょう。本音を言えばBじゃなくてホントによかった?いやいや、Cもキツいでしょ、Dもオーストラリア苦手だからなぁ…と、どこに入っても厳しくなることは抽選前から言われていたこと。もちろん、油断は全くできません。まずは6月のテストマッチをベンチマークに、ここから先はすべてを2019年のために準備していく、ということになります。2015年の勝利も、この日から打倒スプリングボクスを掲げて準備してきた成果なのですから。
日程が決まるのは秋、チケットの販売は年明けからとのことですが、今から待ちきれないですね。貯金、始めないと(笑)。
個人的にはどういう切り口で盛り上げていくのかも楽しみです。「スコットランドとのリベンジマッチ」が一番わかりやすいのかなー。
3月だから進路が気になる(ラグビーマガジン4月号)
3月!ということで、本業もプライベートもどったばったしておりますが、ラグビーマガジンに毎年恒例のページが掲載されました。「2016年度主要大学4年生進路」です。
各校から発表になる4年生たちの進路を載せてくれているのですが(っていうか公表するんですね。非公表の人もいますが)、いろんな道があって、じっくり読んでしまう特集です。
エディーにも印象に残った選手、として名前を挙げられたことのある早稲田の本田宗詩選手は三菱商事へ(荻野選手と同じ進路ですね)。おそらく本意ではない注目を集めてしまった櫻井選手は非公表でしたが、慶応は軒並み一流企業の名前がずらり、などなど。
記事としてニーズがあるのかは別として、あからさまな人生の節目で、何を思ってるのか、どう語るのかは非常に興味があるところです。
何かのきっかけで話が聞ければ嬉しいし、そうでなくても、顔も知らない、名前も知らないとしても、これからを歩み続ける若者たちの未来が、少しでも明るいものであるようにと祈りつつ、今日も一日がんばりましょう。
チアリーディングより和太鼓だと思ってる(メインはそこじゃない)
スーパーラグビー開幕!ということで、25日、秩父宮ラグビー場でサンウルブズ対ハリケーンズ戦が行われました。結果については既報の通り、スコア上は惨敗としか書きようのない結果に…。当然ながら当日のスポーツニュースの多くは同日開幕のJリーグを中心に。
結果については、
・3トライ取れたこと、けが人が多い中でよくやったよ、的なポジティブな捉え方と
・どうあがいたってこのスコアになったことは絶望しかない…的なネガティブな捉え方
に二分されているように思います。
私個人としては、NZタイプのチームに対する脆さは相変わらずだなぁと思いつつも、優勝したチームと最下位だったチームの差って確かにこれぐらいかもなぁという気がしています。
ポジティブになれる要素としては、観客の目から見ても試合中に修正できたこと。中鶴選手自身がタックルのことをコメントしていることもあり、ディフェンスの話は出ていますが、オフェンスに関しても前半ハリケーンズの出足の鋭いディフェンスに回す前につかまっていたところを、うまく距離を取ってボールが回りだしたように思います(ハリケーンズの足が止まってきたとか、点差がつきすぎてたし…とかもあるかもしれませんが)。
試合中、何度か気持ちが切れそうに見えたシーンもありましたが、なんとか80分前を向いて戦ってくれた。見ていてもそう思える試合でした。
個々の身体能力の差は今日明日で埋まるものではなく、いかにそういうシチュエーションにしないか、を突き詰めるしかない、とすると、チームとしての成熟度とかけが人のことを差し引くことが許されるのなら、必要なのは何が通用して、通用しなかったのか、どこは修正できるもので、どこはできないものなのかをしっかりと振り返ること。とはいえ、いつまでも差し引きは許されない。次節のキングス戦が本当の意味で試されるというか、今年のサンウルブズを占うものになるのではないでしょうか。あとは遠征時の環境の話も改善されるのか。記事になるのか楽しみですね。
その辺の話はちゃんと専門の人たちが書いてくれると信じて、演出の話なんですが、
なんつーか、マンウィズもチアリーダーもズレてる気がしてなりません……いや、王道だと思うし、実際マンウィズ好きで見に来てるなって感じの人もいたし、完璧にエビデンスのない主観でしかないのだけれど、私はトライのたびにビミョーに出てくるチアリーディングよりは、試合前の勇壮な和太鼓だと思うよ……。
【2/21追記】2/25 サンウルブズ開幕戦の立ち見席 封鎖の件
先日18日のオールスター戦を終え、いよいよ今週末開幕のスーパーラグビー。サンウルブズは初戦に難敵ハリケーンズを迎えます。
で、チケット情報とかを見ていると、ちらちら気になる書き込み。
[速報]サンウルブズ開幕戦の立ち見エリア封鎖とのお知らせ。
— m.minamimura (@minamimura23) 2017年2月17日
2/25(土)スーパーラグビー2017開幕戦にて、運営上の都合により、立見エリアを急遽封鎖することとなりました。
— Stanaka (@WBC51) 2017年2月17日
つきましては、すでに立見席をご購入頂きましたお客様には大変申し訳ございませんが、試合当日「自由席」に交換をして、ご観戦頂きたくお願い申し上げます。
まぁ間違いなく理由はこれですよね↓
ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ オフィシャルサポーター
「MAN WITH A MISSION」
2月25日(土)開幕戦でパフォーマンスを披露!
“ピッチ内スタンディングエリア”に800名を招待
Sunwolves公式サイトより
【ステージ前方に設けられた観覧スペース“ピッチ内スタンディングエリア”】が赤いエリア。つまり立ち見エリアがステージになるから、封鎖、ということですよね。パフォーマンスは11:50~、キックオフは13:15。20~30分で4曲ぐらいやって、撤収して、試合開始直前に開けて……は確かに危うい。運営側の都合で言えば封鎖してしかるべきでしょう。
逆に見に行く側からすると立見のエリアって、好きでここで見たいって人も多いエリア。しかもそういう人って「ずっとラグビーが好きで見に行ってた人」も多いと思われます(エビデンスはないけど)。かくいう私もシーズンに1度はこのエリアで観戦するし、最前列にプロさながらのレンズを持った皆さんが並んでいたりします(”望遠レンズ”の定義については実際注意されていないのだから今回はあまり深く触れない)。また昨シーズンは外国からいらっしゃった方も多くいたイメージがあります。
そういう人ってたいてい「ロイヤルカスタマー」で、味方にするべき人だと思うんですよね。一緒になって盛り上げていこう、応援しようぜ、的な。で、そういう人たちに「立見は封鎖することになったから自由席に行ってね」って1週間前に連絡するのは、あまりに印象が悪いと思うんですよ……。だいたい、それで自由席足りてるの?という気もしますし……。
「MAN WITH A MISSIONのパフォーマンス」にどれだけ集客効果があるのかは私には見当がつかないのだけれど、告知されたのが2/10。ぎりぎりまで調整をしていたのかもしれないけれど、もっと他にやりようがなかったのか、と問いたくなるのは確か。当日封鎖して、パフォーマンスが終わった後は空けとくの?とか、(締切は明日までとのことですが)どれぐらい応募があったんだろう?とか、「MAN WITH A MISSION」が好きでちょっとラグビーにも興味がある、という人はもう自由席も買えないので、B指定の場所や、A指定以上の値段を出してラグビー見に来てくれるのかな?とか、一度立見を買ってこういう扱いを受けた人って、次からどういう気持ちでチケット買うのかな、とか、とか……。
行ってみないとわかんないですし、ジャパンSR側の意図は聞いてみないとわからないのだけれど、なんだかスッキリしないところも多いし、早く公式から正式なメッセージを出すべきじゃないのかな、と思った次第です。
試合は楽しみにしてる!
---2/21 追記---
カスタマーセンターに問い合わせたところ、理由としては、このパフォーマンスによるもの。25日は終日封鎖で、パフォーマンス終了後も立ち入りは不可。残念ながら試合中は空いたままになってしまうようです。
立見席を購入済みの方には自由席への移動をお願い済みで、基本的には自由席で数が足りる計算になっているとのことでした。
万が一、足りなくなった場合は、B指定など他の席へ振替を予定しており、そこで差額の負担などは発生しないそうです(あくまでも優先は自由席で、他の席への振替は緊急の場合の処置とのこと)。
何件か問い合わせも入ってる雰囲気でしたが、公式発表、しないつもりなのかなぁ。。。
ラグビー体験イベント、「みんなのラグビー小学校」を取材しました。
ちょっと前の話になりますが、先週5日の日曜日ラグビー体験イベント「みんなのラグビー小学校」を取材しました。
記事でもご紹介させていただきましたが、主催のNPO法人夢さがしプロジェクトさんは本イベントを1年ぐらい前から準備を進められてきたとのこと。
いろんな体験をすることがその人の引き出しを増やすことになる、というのは本当にその通りだなぁ、と。会社員とたまにこういうライターっぽいことをしてるのも、いろんな人やモノに出会う機会ができてありがたい限りだなぁと思う今日この頃です。
ちなみに、記事の中には書ききれませんでしたが、モッチーこと望月選手はトークショーのさなかに子供を背中に乗せて20回腕立てをしたあと、体験中は100人近くの子供たちをリフトしていたことを申し添えておきます。
改めて文章にしてみるとすっげーな…。