休日にライターのようにラグビーの取材をすることもある(けど最近お休み気味)

平日は私企業で営業マン、休日は時々ラグビーイベントとかの取材をしている30代男性のブログです。でも最近は本とか映画とかの話が多いです。

読書

【読書】「男らしさ女らしさ」を超えてコミュニケーションしていくためにーたたみかた 第2号

「30代のための新しい社会文芸誌」を掲げる「たたみかた」の第2号が出ました。 たたみかた 第2号 男らしさ女らしさ特集 作者: 三根かよこ,小原信治,柏木ハルコ,ネルノダイスキ,神保賢志,伊藤守,柴幸男,竹沢うるま,千野帽子,永井陽右,長津結一郎,二村ヒトシ,…

【読書】生活の発見/この眼鏡はいつからつけていたんだっけ

大学の講義の1回目に、言葉の歴史も含めた辞書載っている「History」という言葉をスタートに、「物語」 について考える、みたいな話があったのを思い出す。「三千年の歴史の中から学ぶことができないものは、その日暮らしの生活を送っているに過ぎない」とい…

【読書】さよなら未来/あるいは変化を志向する勇気について

電撃的な退任自作自演インタビュー、読みたかった物流特集が出ないことがわかってから約4か月。「ついに出た」という感じ。 「エディターズ・クロニクル2010-2017」のサブタイトル通り、過去に執筆されたものの集大成、なんだけれど、例えばWIREDの序文でも…

積読とインテリメガネ

積読がたまっている。たぶん30冊は下らない。電子も入れればもっと増える。 読み終えた本も本棚から溢れている。来年の夏までに引っ越しをする予定があって、引っ越し先は大きな本棚スペースがあるのだけれど、もはやそこも埋まっちゃうんじゃなかろうか、と…

「靭帯」 この脆く危ういもの/剛腕 ジェフ・パッサン

2107年8月、一人の元メジャーリーガーが静かに引退を発表した。トッド=コッフィー、36歳。メジャーでおよそ8シーズン、主に中継ぎとして活躍した投手で、日本でプレーヤーとしてその名前を知っている人は少ないだろう。全力疾走でマウンドに上がる男、ある…

「夫婦を超えて」、あの頃より成熟したんですかね/上野千鶴子なんかこわくない 上原隆

先週、こんな記事が話題になっていた時、 diamond.jp ちょうど読んでいたのが、91年1月から1年半かけて出版された、この本でした。 上野千鶴子なんかこわくない 作者: 上原隆 出版社/メーカー: 毎日新聞 発売日: 1992/09 メディア: ハードカバー クリック: 4…

『後悔しない「産む」×「働く」』ための理屈はわかるけど、生きていきたいのは『生涯未婚時代』。

話題の持って行き方を間違えるのと怖い、センシティブな話。私は今年で32歳。まぁ、身の回りもパートナーはいるけど結婚には至ってなかったり、結婚してるけどDINKSだったり、逆にすでに子供もいて、すっかり親になってる子もいたり、と色々。 メンタル面の…

結果は目新しいものでなかったとしてもーベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム

サンウルブズが2年目の戦いを終え、スーパーラグビーもプレーオフに突入。個人的にはライオンズに頑張ってほしいのですが、次のハリケーンズ戦はなかなか厳しそうです……。 さて、よく「筋書きのないドラマ」と言われるスポーツ。選手個々のバックグラウンド…

夢がビジネスになる世界で/もう一つのプロ野球 石原豊一

ドラフトの日になると「今日は電話がかかってくるかもしれないから……」なんて言う人が、いませんか。 もちろん言った本人は冗談のつもりで、周囲もそれをわかっている。それぞれの距離感で野球に接し、今はナイターの結果に一喜一憂したり、草野球を楽しんだ…

挑発する写真史/金村修、タカザワケンジ

写真史を語ることは、地図を作り、その人がどの位置に立っているかを確認することだ。しかし自分の立ち位置は常に揺れる。誤解もある。いつも何かのバイアスがかかっている。写真は進歩するのではなく、反復し続けるのかもしれない。 そんな前書きから始まっ…

日本でやってるメジャーなラグビーのだいたい/ジャパンラグビー ファンブック/島田佳代子

本当に久々の更新です。ほったらかしになってしまって…。 さて、今年でライターっぽいことをやりだして2年になります。週末だったり、半休取ったりでちょこちょこ書き続け、いつの間にか20本ほど。今年もうまく続けていきたい。もちろんブログも、ということ…

ラグビーにまつわる様々な「なんで?」を考えるために/ラグビーをひもとく・李スンイル

ラグビーはどうして前に投げちゃいけないの?あのごちゃごちゃの中で何をやってるの?どうして反則があってもすぐに止めないの?……etcetc。 ラグビーを見たことがあれば誰しもが通りそうな疑問、あるいはおススメしようとすると必ず聞かれるアレコレを、その…

観る側の愛が溢れるエッセイ集/スポーツに恋して。篠原美也子

シンガーソングライターの篠原美也子さんという方が、写真家・ノンフィクションライターの宇都宮徹壱さんという方の有料メールマガジンに月一で連載していた「篠原美也子の月イチ雑食観戦日記」というコーナーを主体にした「スポーツ観戦エッセイ集」。 スポ…

これが日本30年のスポーツノンフィクションや!的な。/肉体の鎮魂歌/増田俊也編

キュウソネコカミという若手バンドの歌に「お願いシェンロン」というものがあって、「これが中国4000年のリフ(ギターなんかで繰り返されるフレーズ)や!」という歌詞があるのですが、タイトルはそこから思いつきました。 大宅壮一ノンフィクション賞受賞、…

それはあまりに人間的な。/ダン・カーター自伝

3週間あまり更新ができておりませんでした。本業が忙しかった、は言い訳ですね。サンウルブスの1stシーズンが終わり、いろんな話も出てきて、トップリーグ開幕も近く…ということで、何を書こうか、何が書けるのか手が止まっていたのが本当のところかもしれま…

2015年までを振り返る、そして次へ-ラグビー日本代表 1301日間の回顧録

2011年から2015年までの日本代表振り返りシリーズ。これまでもエディー・ウォーズはじめ、いくつか紹介してきましたが、これがタイミング的にも最後の一冊になるのではないでしょうか。 全テストマッチを取材、戦術的な観点からの分析もするどい斎藤健仁さん…

内容別ラグビー本ブックガイド

すっかり間が空いてしまいました。その間若き日本代表がアジアで躍動し、サンウルブズは惜しい戦いが続き(1度勝ったからと言って、エディーさんの叱咤を忘れてはいけない)、来週からはウインドウマンス…ほんとに年中ラグビーをやっているようになりました。…

言いたいことを聞いてもらうために-アテンション 「注目」で人を動かす7つの新戦略

言いたいことも言えないこんな世の中じゃ…ポイズン、というフレーズは、中身はともかく頭に残っているのですが、言いたいことを聞いてもらうためにもまずは「注目」してもらわないといけない時代になったよね、という話からスタートします。 www.amazon.co.j…

いい意味で「Numberらしい」-エディー・ウォーズ

Numberといえば、山際淳司さんから綿々と続く「スポーツ・ノンフィクション」というジャンルというか、文体があると思います。いい意味で彼らの掲げる「Suports Graphic」が競技そのものだけではなく、「人」にもベクトルが向いている、そういうイメージがあ…

リッチーの自伝は想像以上に濃かった-突破!リッチー・マコウ自伝/グレッグ・マクギー 著 斉藤健仁/野辺優子 訳

ミスターキャプテン、紛うことなきGreat All Black、リッチー・マコウの自伝。こんな本が日本でも出るような時代になって本当にうれしい。いや、リッチーの自伝ならW杯前でも出たかもしれないけれど。でも2011年までの旅をまとめたこの本がこのタイミングな…

単なる消費スタイルの変化なのか、次の世界なのか-物欲なき世界/菅付雅信

www.amazon.co.jp Cut、エスクァイアなどで活躍された編集者菅付さんによる、消費文化論。いや、「消費」が終わる、という前提においては、これからの社会論なのかも。 水野和夫による「資本主義の終焉と歴史の危機」(2014年8月)ぐらいからチラホラ目につ…

9月に読んだ本。

更新し忘れ。ディズニーランド化する社会で・・・はもう一度ちゃんと読みたい。nogu-tの本棚 - 2014年09月 (13作品)迫りくる「息子介護」の時代 28人の現場から (光文社新書)平山亮読了日:09月04日デザイン室鈴木成一読了日:09月06日ディズニーランド化す…

8月に読んだ本

月例報告。nogu-tの本棚 - 2014年08月 (13作品)3・11後の労働のデザイン―労働と表現の関係性を探る佐藤瑠美読了日:08月01日「全身〇活」時代―就活・婚活・保活からみる社会論大内裕和読了日:08月10日それでも話し始めよう アサーティブネスに学ぶ対等なコ…

7月に読んだ本。

7月は非常に多かった。 ひさびさに物語ものの小説とか読んでたのが、冊数を増やした要因でしょうか。 イチオシは「帰ってきたヒトラー」、「弱いつながり」。弱いつながりはぱぱーっと読んじゃったので、また改めてじっくり向き合いたい。nogu-tの本棚 - 201…

帰ってきたヒトラー 上下

帰ってきたヒトラー 下著者 : ティムール・ヴェルメシュ河出書房新社発売日 : 2014-01-21ブクログでレビューを見る»2011年のドイツ。そこに「彼」が蘇ったら…?というありがちそうで、しかし絶対的なタブーの中で描かれるフィクション。コメディアンとしてデ…

6月に読んだ本。

nogu-tの本棚 - 2014年06月 (12作品)メディアの苦悩――28人の証言 (光文社新書)長澤秀行読了日:06月04日体系的に学ぶデジタルカメラのしくみ 第3版 (体系的に学ぶシリーズ)神崎洋治読了日:06月09日ミナを着て旅に出よう (文春文庫)皆川明読了日:06月11日仕…

あしたから出版社

あしたから出版社 (就職しないで生きるには21)著者 : 島田潤一郎晶文社発売日 : 2014-06-27ブクログでレビューを見る»吉祥寺で1人で出版社をやってる、夏葉社・島田さんの本。夏葉社のこれまでの歩み。さらっと書かれてるけど、途方もない苦労、道無き道を拓…

再起動せよと雑誌はいう

再起動せよと雑誌はいう著者 : 仲俣暁生京阪神Lマガジン発売日 : 2011-11-25ブクログでレビューを見る»仲俣暁生さんによる様々なジャンルの雑誌分析。POPEYE、BRUTUSから始まって、Mart、OZMagagineまで。「雑誌の人格」とはまた違ったテイストだと思うので…

5月に読んだ本

nogu-tの本棚 - 2014年05月 (8作品)手足をのばしてパタパタする小山健読了日:05月06日ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法pha読了日:05月07日熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録井川意高読了日:05月12日失われた…

「若者論」分析といえば、今をときめく古市憲寿さんだと思うのですが、絶望の国の幸福な若者たち作者: 古市憲寿出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/09/06メディア: 単行本購入: 22人 クリック: 642回この商品を含むブログ (109件) を見るここのところ、「…