休日にライターのようにラグビーの取材をすることもある(けど最近お休み気味)

平日は私企業で営業マン、休日は時々ラグビーイベントとかの取材をしている30代男性のブログです。でも最近は本とか映画とかの話が多いです。

てつがくこじんじゅぎょう 鷲田清一×永江朗

哲学個人授業-<殺し文句>から入る哲学入門 (木星叢書)

哲学個人授業-<殺し文句>から入る哲学入門 (木星叢書)

大阪大学総長鷲田清一と、フリーライター永江朗がお互いに哲学者とその著作から、
ぐっとくるフレーズを挙げ、その前後の文章を含めて2ページ分紹介。
キェルケゴールから始まり、ウィトゲンシュタインマルクスヘーゲル
ニーチェベンヤミンメルロ=ポンティら23人。
有名どころの哲学者が多いものの、解説も丁寧で、読みやすいし、
紹介されている哲学者の著作も読んでみたくなる。
永江さんも哲学科卒業なだけに、場合によってはマニアックな話になりすぎて
ややとっつきにくい感もあった。
入門書としての位置づけと思っているとそのへんで戸惑うかも。

あとがきに鷲田さんが書いている哲学の意味が印象的。

「いままでなにかおかしい、なにかとんでもない変化が起こりつつあると思いながらも、
それが何か、的確にとらえられなかったのに、ある言葉、ある文句と出会うことで、
そのもやもやした世界が一挙に結晶化する、そんな体験が、哲学書との出会いにはある」

見返しの紙はたましき<たんぽぽ>、表紙はたぶんミセスBだったと思う。