休日にライターのようにラグビーの取材をすることもある(けど最近お休み気味)

平日は私企業で営業マン、休日は時々ラグビーイベントとかの取材をしている30代男性のブログです。でも最近は本とか映画とかの話が多いです。

「思い通りに消せない記憶」「イン・マイ・マザーズ・フットステップス」


「思い通りに消せない記憶」 ブラッドレー・マッカラム&ジャクリーヌ・タリー

「イン・マイ・マザーズ・フットステップス」 イシャイ・ガルバシュ

TWS青山:クリエーター・イン・レジデンスに滞在した2組のアーティストによる個人の記憶と集団の記憶をめぐる作品を紹介します。

ブラッドレー・マッカラム&ジャクリーヌ・タリーは、TWSが試験的に実施する長期滞在プログラムにおいて、2008年夏には制作リサーチを、2009年春には作品制作および成果発表展覧会を行うため、期間を2回に分けてTWS青山に滞在しました。彼らは、人種差別の問題をはじめとする社会と個人の問題を鋭く追及する作品を制作しています。今回彼らは日本で1968年に報道されたさまざまな社会問題・事件の写真をもとに作品を制作した作品を発表します。

また、イシャイ・ガルバシュは、国内外で活躍しているアーティスト/キュレーターなどから推薦を受けた才能あるアーティストを招聘する国際推薦人制度により、ディートマー・エルガーゲルハルト・リヒターアーカイブ ディレクター)からの推薦を受け選出されたアーティストで、ホロコーストにおける数少ない生還者であった自身の母親による追想録をもとに、母親のホロコーストの足跡をたどり、オランダ、ドイツ、ポーランドの各地を撮影した写真シリーズ《In My Mother's Footsteps》を展示します。

私たちの個人の記憶と社会の記憶の関係のなかには私たちの生きられた時間への鍵があります。本展がその鍵を見つける機会となることを願っています。

東京ワンダーサイト

「思い通りに消せない記憶」は、
Brad2-thumb-315xauto-3284.jpg
こんな感じの写真をもとにした作品が展示されています(公式サイトより)。
実物を見るとわかるのだけれど、
キャンバスの上に写真があり、さらにその前に半透明の布がかかっている状態。
じーっと見ていると「ボケ」が解消されるような、画(あるいは記憶)がはっきりする瞬間があって。
どれもどこかで見たことのあるものなんだけれど、一つ一つの作品の前でしばらく足を止めてしまう。

「イン・マイ・マザーズ・フットステップス」では、
真っ暗闇の中で順に写真が浮かび上がる仕組み。
順々に見えるようになる写真を追っていくなかで、
母の足跡をたどる作者の追体験をしていく感じ。


非常にあいまいで形のない「記憶」を、意識させる展示でした。