闇の奥 ドラママチ
闇の奥 (光文社古典新訳文庫) (2009/09/08) ジョゼフ コンラッド 商品詳細を見る |
わりとスムーズに読めた。
情景が浮かびやすかったというか。
「自らどんな体験であれ、生で感じたままを他人に伝えるのは不可能だ―
生の感覚こそが、その経験の真実であり、意味であり―捉えがたい深い本質なんだが。
不可能なんだ。人はみな独りぼっちで生きている―夢を見るときに一人ぼっちなのと同じように」
と話す語り手の、しかし経験を、思い浮かべ、夜が明けていく。
ドラママチ (文春文庫) (2009/06/10) 角田 光代 商品詳細を見る |
中央線沿線は小さなドラマに満ちているのかも。
特に中野〜荻窪間の喫茶店、都心であって都心でなく、そしてまた郊外でもない。
そんな空気の中で、一つある種の「諦め」によって次のステージへ進んでいく女性達の短編が、
いくつか、ってところ。
強引にまとめるとね。