キュレーションの時代
キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書) (2011/02/09) 佐々木 俊尚 商品詳細を見る |
キュレーションという言葉で思い出すのは、学芸員。英語でキュレーター。
学芸員は、単に美術館で座っているのではなく、展示に対してただ並べるのではなく、
そこにコンテキスト、文脈を与えることがある。
どういう意図、どういう意味でそこにその作品を並べたか。
ある一定の位置から、ある価値観で作品を並べる。
本書ではそれを「視座」という言葉で表現し、そして「視座」こそがこれからの情報のキーワードとなると説く。
いまやわりと当たり前にそういう感覚を受け入れている自分がいるし、
情報にコンテキストを与えるという行為は決して目新しいことではないけれど
(実際本書でも実例多数・・・)、それがいかに可能になっているのかを
わかりやすく、実例を挙げながら説明している。
非常に面白かった。