てつがくこじんじゅぎょう 鷲田清一×永江朗
- 作者: 鷲田清一,永江朗
- 出版社/メーカー: バジリコ
- 発売日: 2008/01/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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大阪大学総長鷲田清一と、フリーライター永江朗がお互いに哲学者とその著作から、
ぐっとくるフレーズを挙げ、その前後の文章を含めて2ページ分紹介。
キェルケゴールから始まり、ウィトゲンシュタイン、マルクス、ヘーゲル、
ニーチェ、ベンヤミン、メルロ=ポンティら23人。
有名どころの哲学者が多いものの、解説も丁寧で、読みやすいし、
紹介されている哲学者の著作も読んでみたくなる。
永江さんも哲学科卒業なだけに、場合によってはマニアックな話になりすぎて
ややとっつきにくい感もあった。
入門書としての位置づけと思っているとそのへんで戸惑うかも。
あとがきに鷲田さんが書いている哲学の意味が印象的。
「いままでなにかおかしい、なにかとんでもない変化が起こりつつあると思いながらも、
それが何か、的確にとらえられなかったのに、ある言葉、ある文句と出会うことで、
そのもやもやした世界が一挙に結晶化する、そんな体験が、哲学書との出会いにはある」
見返しの紙はたましき<たんぽぽ>、表紙はたぶんミセスBだったと思う。