休日にライターのようにラグビーの取材をすることもある(けど最近お休み気味)

平日は私企業で営業マン、休日は時々ラグビーイベントとかの取材をしている30代男性のブログです。でも最近は本とか映画とかの話が多いです。

メディアとプロパガンダ

メディアとプロパガンダ

メディアとプロパガンダ

原作タイトル:Letters from Lexington ノーム=チョムスキー
1990年創刊、94年に廃刊となった「Lies Of Our Times(現代の迷信)」誌へ
手紙という形で寄稿していた文章による。
文章の中身は主に90年代初頭のアメリカの外交政策に関して、メディアに対する考察、分析。
ここで指すメディアとは、一般的に大手報道機関、「ワシントン・ポスト」など。
時事問題を取り上げつつ、それに対する批評が中心だけれども、
一貫して背後にメディアがいかにメディアとして無力化しているかを訴えている。

若者が新聞を読まないことについて、新聞の重要性を説く「老人」たちは
新聞がプロの記者によって選ばれた、選抜されたメディアであることをはじめとして、
いろんな例を挙げ、インターネットに比べていかに優れたメディアであるかを説く。


でも、どうなんだろう。


そういう姿勢には大前提として、新聞記事に対する妄信があるんではないだろうか。
企業の広告で成り立つ新聞やテレビが、本当に「正しい」情報を伝えているんだろうか。
部数で評価される新聞が、視聴率に左右されるテレビが。
(まぁ一部視聴率に左右されないくせに、お金集めてるくせに
 まともな放送しないテレビ局がありますが)
だからといってインターネット万歳!というわけでもないけどさ。
いろんな情報を集めて、集まったときに何を信じるか、
何を根拠にそれを自分が信じられるかを判断する力が必要よね。

室井さんの言葉を借りるなら、僕らはスーパーマーケットの中にいる。
ある程度の範囲において、スーパーに頼らずに生きていくことは難しいだろう。
ほかのスーパーの品揃えや値段を見たり、商品表示を見る術を見につける力を、
ぼちぼち、少しずつ、養っていくしかないんだろうなぁ。
そういう自覚を持った状態で。