エコノミック恋愛術
- 作者: 山崎元
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/08
- メディア: 新書
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「会社は2年で辞めていい」もなかなかよかったし。
「経済学のツボ」と「恋愛のコツ」を同時にお伝えする、とあるけれど、
まぁ恋愛にまつわる諸々を新旧問わず、経済学上の諸説に当てはめてみると・・・
という内容。元ネタは日経ビジネスアソシエの連載らしい。
そこまで経済学の知識がなくても読めるし、ライト。
新幹線の2時間で読めるような印象。
こじつけもある(著者自身も認めている)し、なるほどなぁーと思ったところもある。
ケネス=J=アローという人のイノベーションに関する、
「新規参入者や現在勝者ではない企業のほうが、
独占企業よりもイノベーションに対して積極的ではないか」
という考察を、
「モテていない人のほうが流行のファッションをすぐに追いかける傾向があるのではないか」
という推測に持っていった話が一番面白かったかな。
お腹に余分なモノのある人のほうがヘソを出しているのはそういうことね。
あとがきにもありましたが、経済学について別の視点(というほどのものでもないか・・・?)
にちょっとずらすことが、うまい具合に「遊び(ハンドルの「遊び」とかのニュアンス)」
になって結果なかなか面白いことになったって感じではないかしら。
パレートの法則に従って8:2で「遊び」があるのがいいのかもね。
しかしまぁこれで本を出せるなら僕も不動産理論で恋愛術の本でも出したいわ。
新書で680円かと思うとちょっと微妙やったかも。
文庫本で400円かな。