バンドマンの矜持/青春というのなら
小説ウルフルズ 青春というのなら (2009/09/04) ジョン・B・チョッパー 商品詳細を見る |
ジョン・Bのベースが好きだ。
決してテクニカルではないけれど、バンドの雰囲気を支えているベース。
いても気づかないけど、いないとわかる、そんなベース。
自分に技術がない言い訳なのかもしれないけれど、
そんなベースラインは自分の弾きたいベースラインでもある。
楽器を始める理由の大半はモテたいからというけれど、
バンドを組むきっかけはけっこうまちまちなんではなかろうか。
たまたまそのときの雰囲気とか、話の流れとか。
ジョン・Bは自分で言うとおり、その場の雰囲気でウルフルズを始めてしまったのかもしれないけれど、
そのもがき、悩み、いろんな諸々が
ウルフルズの活動休止についてだけではなくて、
バンドとはなにか、バンドの面白さってなんだろうか、と考えさせる1冊。
言葉の端々に、深いもんがあって、全体通してライトに読めるだけに、また何度でも読みたいと思う。
今やってるバンドもよくよく考えれば、どういうつながりかよくわからないバンドだ。
好きな音楽も比較的バラバラといえばバラバラかもしれない。
じーっくり、じっくり、初ライブに向けてやってきていて、本当に楽しみになってきた。
続いてきたバンドにしかわからない面白さ、醸し出せない雰囲気もいつか出せれば。