老いていくとき、何が残るだろうか/レスラー
レスラー スペシャル・エディション [DVD] (2010/01/15) ミッキー・ロークマリサ・トメイ 商品詳細を見る |
今年で僕は25歳になるわけですが、
人間は上り坂だけでなくて、下り坂もあるんだということ・・・
場合によっては下り坂のほうが長いかもしれないということ、そんなことを考えることがあります。
たとえば体力的なところではそろそろピークなんだと思う・・・
潜在能力というか、可能性のところでは。
たとえば今5kmを25分で走れたとして、10年後に20分で走れたとしても、
そのために費やすトレーニングは今20分で走れるようになるためのものより大きい、という意味で。
さて、映画のなかでミッキー=ロークは、家族を取り戻そうとして失敗して、
愛する人と結ばれることも叶わない。
ただスタジアムで自分を呼ぶ声だけが残って、
そしてその声のなかへ、ボロボロになっても飛び込んでいく。
体力だけでなくて、いろんなところで、
それまでできていたことができなくなったり、失ってしまうものがあるんだと思う。
その分得るものもあると思うし、残るものもあると思う。
それは家族かもしれないし、スタジアムの歓声かもしれない。
上り坂を登っている間は前だけ見てればいい。
下り坂を下るまでの間にどんなものを見つけていけるか。
そこで何を見つけられるかが、成熟さの度合いになったりするんかな。
これから僕は何を探そうかな、何を残していきたいかな、そんなことを考えてしまう映画でした。