近さを楽しむならトップイースト、あるいはトップウェスト。
大変ごぶさたしています。本業のほうもバタバタしたり、なかなか考えがまとまらない中で、気がつけば月日だけがたってしまい、あっという間にトップリーグが開幕し、ちょっとだけ涼しい日もあって、いよいよラグビーシーズンが始まろうとしています。
ラグビー界隈ではトップリーグの集客数とか、月寒での開催の話とか、「19年に向けてどう盛り上げていくのか」という話が盛んに行われています。
まだまだ考えがまとまらない、というのが正直なところですが、例えばプロ野球のように毎日1万人を超える人たちが集まるようなスポーツには一朝一夕になれるものではありませんし、今の感じを見ているとトップリーグの集客とサンウルブス、日本代表、あるいはワールドカップにやってくるチーム同士の試合にいかに人を集めるのか、その先にどうつなげていくのかをそれぞれ分けて考えていく必要があるのかな、と思っています。それぞれに収益構造の違いもありますし、目的も違うと思うんですよね。トップリーグアカウントの体たらくを見てるとなんだかなぁ…となってしまうのですが。
そんな中、6月に1つクラブチームとしての要素を持ったチームにする、という発表を行った横川武蔵野アトラスターズ。企業チームでなくなることで逆に強化につながるのか、久々にラディキ=サモ、またフランソワ=エイスの2人の外国人選手も加わり、その戦いぶり、運営に注目しているチームです。近所(というか家から自転車で5分ばかし)の横河電機グラウンドで、トップイーストリーグの開幕戦を戦う、ということで、行ってまいりました。
試合のレポートはこちら↓
対戦相手のラガッツも熱いチームで、秩父宮などで見るのとはまた違った面白さがありました。また、今季からワイルドナイツスポーツプロモーションとしてラガッツのコーチングに参加しているミヤッキーこと三宅敬さんもウォーターボーイを務めながら試合をサポート。試合を通して大きな声でチームを鼓舞し、戦略を確認し、と活躍されていました。最終的な点差は開いてしまいましたが、ラガッツも最後まで切れることなく戦っていたように思います。
さて、この日試合が行われた横河電機グラウンドを始め、企業の自グラウンドで行われることが多い下部リーグ。最大の魅力はその近さではないでしょうか。
それはプレーが近いことでもありますが、
選手、チームが近い、ということでもあります。
ラインアウトのコーラーも務め、早くもFWをまとめてる感じのあったエイス選手。
200ミリ程度のレンズでも、22mライン付近から逆サイドのゴールキックにここまで寄れる…。
力強い突破から同点につながるトライを決めた安藤選手。
かつてのチームメイトとの再会もあったというラディキ=サモ選手。
するどいまなざしを送る三宅さん。
暗かったり、アナウンスがなくて何が起こってるかわからない、みたいなところは課題ですが、記事にも書いたように、選手たちが見送ってくれたり、試合後にクラブハウスを開放したりと、その近さはトップリーグ公式戦ではなかなか味わえないかも。
公式発表で700人、ということですが(たぶんもう少し少ないとは思います)、無料で見れるのもスゴい。募金箱とか置いとけばカンパが集まるんじゃないかとか思うのですが、顔見知りの人たち同士が多そうなので、逆に難しかったりするのかな。いずれにせよ、開幕だから来たという人たちも多いでしょうし、このあと成績が伴ってくる中てどうなってくるか、もあるでしょう。顔見知りが中心という点で行くと、うまく知り合いの知り合い同士をつなげたり、まったく初めての人たちを巻き込んでいく必要もある。こうやって地域に密着したチーム運営をしていこうとすると、まちづくりとかコミュニティ作りの手法が参考になるのかもしれません。
飛び込み&ギリギリに行ったこともあって、(あと全く皆さんと面識がなかったりもして)まともに選手やスタッフの方に挨拶ができなかったのが心残りですが、これからもアトラスターズの活動には注目していきます!