休日にラグビーライターをすることもある(けどお休み気味)

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ワンダーラスト

四半世紀以上にわたってショウビジネスの頂点に君臨するポップスター。タブーに挑み続ける希代のセックスシンボルにして、政治家以上の影響力を持つオピニオンリーダー。世界でもっとも多くの称賛と批判を浴びながら、歌手、ダンサー、女優、絵本作家として新しい価値観を打ち出してきた彼女が、念願の映画監督デビューを果たした。
世間を挑発し続けるマドンナの初監督作品は、 驚くほど率直で、ささやかで、チャーミングな青春映画 ロンドンの片隅。ウクライナ移民のAKはミュージシャンとしての成功を、ホリーはバレエの舞台で踊る日を、ジュリエットはアフリカの貧しい子供たちを救うことを夢見ながら、理想からは程遠い現実を生きている。コインの表裏のように一体である“filth=堕落”と“wisdom=賢明”のあいだを彷徨いながら、いつ叶うとも知れない夢を追いかける毎日。何をしてもうまくいかない。でも、努力する姿はきっと誰かの心に届いている。希望の光は、暗闇の中でこそ見出せるもの――。
マドンナ自身を投影させた3人の若者を主人公に、成功への渇望や家族との確執といった普遍的な青春の葛藤と、多民族社会や貧困問題といった今日的なテーマを鮮やかに描き出した本作は、気鋭作家によるインディペンデント作品が集うベルリン国際映画祭パノラマ部門で初披露され、舌鋒鋭い批評家たちから喝采を受けた。「ただの映画監督としてデビューしたかった」というマドンナの夢がまたひとつ、実現したのだ。

微妙。
ユージン=ハッツ、あるいはゴーゴル・ボルデロの魅力ありきな感が否めない。
主役クラスにAK、ホリー、ジュリエットの3人を据えている割にはそれぞれ中途半端な描き方にすぎず、
ほかの教授やインド系薬剤師らの登場人物と同じぐらいの描き方と同じぐらいのレベルに過ぎない。
導入でこの3人をメインに置いているようで、
ロンドンという街での群像劇っぽい内容。・・・あくまでも、「っぽい」にすぎない。

それぞれの人生だけでなく、シーンごとにもありきたりな、というか、
描写の力の薄さみたいなのを感じる。
盲目になってしまった詩人でもある教授の狂気のシーン、
あるいはホリーのストリップetc・・・
何よりも中途半端に感じたのは異邦人としてのAKの描かれ方のもったいなさ。
移民という存在として、ロンドンという街の群像の観察者としてなど、
AKの外部性を演出したいのかしたくないのか。
「おれの国ではこう言う」という文句でもって、色々と語らせるのだが、
単なるストーリーテラー、話を始めさせて、完結させるためだけの存在に過ぎない。
ユージンの存在感、あるいは挿入されるゴーゴルの歌でなんとか体裁が整っている気がしてしまう。

それぞれがそれぞれの道を見つけていく過程を描いておきながら、
あまりにも雑というか、みんな幸せになって、はいはいめでたしめでたし、って程度。
そういう意味ではあくまでもエンターテイメントというか、
ポップスターとしてのマドンナの映画、という感じは確かにする。

1000円で見に行けてよかった。


今回マドンナの初監督映画の主演として、あるいは
「グッチの2008秋冬メンズコレクションのインスピレーション源になるなど、
カルチャーアイコンとしても注目されている」
ユージン=ハッツという人間はこれからどういう道を歩むのか、
あるいは群像劇、という点で今度見に行く「パリ」との対比が楽しみです。



映画:ワンダーラスト公式ホームページ
http://wonder-lust.jp/