現代思想の冒険
- 作者: 竹田青嗣
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1992/06/01
- メディア: 文庫
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現代思想のいわゆる入門書的な一冊。
現代思想の現状について、ポストモダン状況とはなにか。そしてそれはどこから来たのか。
ソシュール、ボードリヤール、デリダらから始まり、
ヘーゲル、カントまでさかのぼり、そしてまたニーチェ、ハイデガー、バタイユから
著者自身の思想へと流れていく。
内容もさることながら、冒頭の「思想について」がなかなか面白い。
思想は、最終的には一般化され得ない部分を持つのだが、
しかし思想がそういう(世界を編みかえるという)固有のニュアンスを伝え得るのは、
それが一般化されるような場面を通してなのである
()部分の補足は僕。
思想や哲学は「こうだ!」という言葉だけが印象的ではあるけれど、
それがどういう考えの下にもたらされ、それが(あるいはそれをうけて)
自分にどうなのか、というあたりが本当に面白いところだと思います。
書評系のブログは難しい。
とりあえずこれは自分の読書録、という形式だけれど。