休日にライターのようにラグビーの取材をすることもある(けど最近お休み気味)

平日は私企業で営業マン、休日は時々ラグビーイベントとかの取材をしている30代男性のブログです。でも最近は本とか映画とかの話が多いです。

【読書】Bリーグ立ち上げの話を書いた本がすばらしかったのでトップリーグ関係者も読んでほしい/稼ぐがすべて

タイトルはなかなか強烈ですが、しかしスポーツ愛も感じさせる一冊です。 稼ぐがすべて Bリーグこそ最強のビジネスモデルである 作者: 葦原一正 出版社/メーカー: あさ出版 発売日: 2018/09/29 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る…

【読書】「なんだ広告かよ」の先へ行くために、その歩みを知る/ソーシャルメディア四半世紀

前WIRED編集長、若林恵さんが、SNSがマネタイズフェーズを迎えたときに、「なんだ、広告モデルかよ」とがっかりした、という話をされていました*1。 「個人をエンパワーする」というSNSの本質を実現する、その先のモデルはあるのか?私企業である以上は無理…

【読書】知らなくても生きていくには困らないけど、知りたくなる魅力/21世紀中東音楽ジャーナル

新婚旅行はトルコに行った。2013年のこと。美しいモスク。路地裏で食べた美味しい料理。イスタンブールはまた行きたい街の1つ。 そのトルコ旅行のさなか、たしかエフェスだったと思うんだけど、買ったCDがある。その名もまんま「HIT 2012」。古い友達が、外…

【読書】「男らしさ女らしさ」を超えてコミュニケーションしていくためにーたたみかた 第2号

「30代のための新しい社会文芸誌」を掲げる「たたみかた」の第2号が出ました。 たたみかた 第2号 男らしさ女らしさ特集 作者: 三根かよこ,小原信治,柏木ハルコ,ネルノダイスキ,神保賢志,伊藤守,柴幸男,竹沢うるま,千野帽子,永井陽右,長津結一郎,二村ヒトシ,…

【読書】生活の発見/この眼鏡はいつからつけていたんだっけ

大学の講義の1回目に、言葉の歴史も含めた辞書載っている「History」という言葉をスタートに、「物語」 について考える、みたいな話があったのを思い出す。「三千年の歴史の中から学ぶことができないものは、その日暮らしの生活を送っているに過ぎない」とい…

リアルに感じて、考えるにはしんどすぎる世界になってしまったので/ビリー・リンの永遠の一日

海外旅行に数日行って、帰ってきて、何となく日常にズレみたいなものを感じることがある。過ごしていく中でそのズレは少しずつなくなっていって、また日常に戻っていくのだけれど、ズレを感じることで、それまで見えていなかったことが見えたりするきっかけ…

世の中の基盤をデザインする/法のデザイン 水野祐

ゲームじゃないリヴァイアサンの、「万人の万人による闘争」という言葉を習ったのはもう十数年前になってしまうけれど、社会のルールとしての「法」は私たちが生きていくには欠かせないもの。そしてそのルールは時代とともに変わっていく。 単に変わっていく…

「靭帯」 この脆く危ういもの/剛腕 ジェフ・パッサン

2107年8月、一人の元メジャーリーガーが静かに引退を発表した。トッド=コッフィー、36歳。メジャーでおよそ8シーズン、主に中継ぎとして活躍した投手で、日本でプレーヤーとしてその名前を知っている人は少ないだろう。全力疾走でマウンドに上がる男、ある…

「夫婦を超えて」、あの頃より成熟したんですかね/上野千鶴子なんかこわくない 上原隆

先週、こんな記事が話題になっていた時、 diamond.jp ちょうど読んでいたのが、91年1月から1年半かけて出版された、この本でした。 上野千鶴子なんかこわくない 作者: 上原隆 出版社/メーカー: 毎日新聞 発売日: 1992/09 メディア: ハードカバー クリック: 4…

『後悔しない「産む」×「働く」』ための理屈はわかるけど、生きていきたいのは『生涯未婚時代』。

話題の持って行き方を間違えるのと怖い、センシティブな話。私は今年で32歳。まぁ、身の回りもパートナーはいるけど結婚には至ってなかったり、結婚してるけどDINKSだったり、逆にすでに子供もいて、すっかり親になってる子もいたり、と色々。 メンタル面の…

日本紙パルプ商事 書店経営事業参入の衝撃

本が売れない。 少し前に「出版不況は本当か?」なんて記事も出ていたけれど、紙の本の売り上げが厳しいことは確か。 2014年上期の推定総販売金額は前年同期比−5.9%で、他業種と比べてどう、というところは置いておいて、 様々なコンテンツとの時間の奪い合…

電子のみで出ている本を製本した話。

近頃(ずっと?)騒がれている電子書籍ですが、「デジタルのみ・デジタルファースト」 というコンテンツも目立ってきました。 つまり、「紙の本」ありきの電子書籍ではなく、 いろいろ考えた上で「電子だけで出す」「電子を先に出す」という選択をするわけで…

ほんまに vol.15 新刊書店と本の話 [街の本屋]海文堂書店閉店に思う

ほんまに vol.15 新刊書店と本の話 [街の本屋]海文堂書店閉店に思う〈本の本〉ほんまにWeb「くとうてん」というグループで出されている雑誌というか、ブックレットというか。 正直なところ知らなかったし、海文堂書店に対して深い思い入れもない…というか、 …

SONY PRS-T2を買いました。

のです。もはやすでにオワコンの気配すら感じさせる電子書籍専用端末。2012年度の電子書籍端末は47万台出荷、コンテンツは270億円規模 - ケータイ WatchそしてさらにKindleでもなく、SonyのReader。 Kindleに比べるとオリジナルコンテンツの増加も見込めず …

無人ガチャポン販売所

結婚して、引っ越ししてはや5か月弱。 暖かくなって家の近所もぼちぼち開拓する中で、いろいろな気になるお店やら建物やらが出てまいりました。 その中でも最たるものが、コレ↓ なんのこっちゃ、というタイトルですが、商店街の一角にこんなスペースが。 夜…

桐島、部活やめるってよ

DVDと、桐島、部活やめるってよ(DVD2枚組)出版社/メーカー: バップ発売日: 2013/02/15メディア: DVD購入: 4人 クリック: 21回この商品を含むブログ (113件) を見る文庫本桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)作者: 朝井リョウ出版社/メーカー: 集英社発売日:…

読んだ本やライブのお知らせなど。

暑い日が続いています。ぼちぼちやっています。 ライブもよくやってます。 こないだは始めて野外でやりました。自分の声やベースの音、 バンドの音がどんどん吸い込まれていく感じは、すごく気持ちがよくって、 社会人なっても続けて、全く知らない土地で仲…

【読書】閉じこもるインターネット

ある日Googleである商品を検索すると、その日を境にやたらとその商品の広告をネットで見るようになった。 Facebookにおんなじ友達がいるのに、タイムラインで見た人と見なかった人がいる。 最近インターネットを使っていて、そんな経験があったことはないだ…

【読書】ひとりで死んでも孤独じゃない

自立死、という考え方を提唱し、孤独死≠自立死として、そのヒントをアメリカから探していく。 曰く、個人が自立して生きていくことが社会の大前提となっているアメリカでは、様々な公的サービス、民間サービス、NGOが高専住宅、宅食サービス、緊急通報サービ…

キュレーションの時代

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)(2011/02/09)佐々木 俊尚商品詳細を見るキュレーションという言葉で思い出すのは、学芸員。英語でキュレーター。 学芸員は、単に美術館で座っているのではなく、展示に対してただ並べるの…

「うまい」印象/サクリファイス

サクリファイス (新潮文庫)(2010/01/28)近藤 史恵商品詳細を見るStorySellerで近藤さんが書いた短編の、元ネタ、というか、本筋というか。 ロードレース競技に興味があって、あとはちょっとライトな小説も読みたくって。 そういう意味では期待したとおりの成…

出版社が持っているのはコンテンツ。/Story Seller2

Story Seller〈2〉 (新潮文庫)(2010/01/28)新潮社ストーリーセラー編集部商品詳細を見る再び販売された面白い話たち。 今回は沢木耕太郎もいてたり、同じ著者は前回との絡みも含めたり、と、 エンターテイメントとして十分楽しめた一冊。で、出版社の力はこ…

バンドマンの矜持/青春というのなら

小説ウルフルズ 青春というのなら(2009/09/04)ジョン・B・チョッパー商品詳細を見るジョン・Bのベースが好きだ。 決してテクニカルではないけれど、バンドの雰囲気を支えているベース。 いても気づかないけど、いないとわかる、そんなベース。 自分に技術が…

初めて来たときの感覚を忘れない/渋谷 深夜特急

渋谷(2006/06/01)藤原 新也商品詳細を見る初めて渋谷に来たときの人の多さに圧倒された感覚はまだけっこう鮮やかだ。 何人かの少女と、元少女と藤原さんの交流。 そこに描かれている個々の問題よりも、それを通して浮かび上がる、 また藤原さん自身も考え直…

思ったよりも・・・/印刷に恋して

印刷に恋して(2002/01/10)松田 哲夫商品詳細を見るちょっと期待とは違ったかなぁー。 面白いっちゃ面白いのですが、タイトルどおり「恋して」いらっしゃるので、 そこについていけないとちょっとしんどいかも。社業の勉強がてらに読んでみたけれど、 もっと…

良質なブックガイドとして/現代哲学の名著

現代哲学の名著―20世紀の20冊 (中公新書)(2009/05)熊野 純彦商品詳細を見る思えば「原典」はあんまり、というよりもほとんど読んだことがない。 けど、岩波とかで出てるのをあんまり進んで読む気になれないし (岩波文庫はなんか、重い・・・)、ちゃんと読…

世界を変えた100日 写真がとらえた歴史の瞬間

先日の中山岩太と対を成す写真。リアリティを追求した写真たち。 1851年の第一回万国博覧会に始まり、 2005年のハリケーン・カトリーナまで。 歴史が刻んできた瞬間、瞬間を収めた一冊。 真珠湾攻撃について、第二次大戦にアメリカが参戦させるきっ…

サウスバウンド

母に勧められてからおよそ1年。 この人のさわやかな読後感は短編でも共通かもしれないが、 やっぱり長編ならではの読み応えがある。サウス・バウンド作者: 奥田英朗出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/06/30メディア: 単行本 クリック: 32回この商品を…

屋上喫茶階

東京カフェマニア主催者による、東京カフェマニア拡張版。 雰囲気を楽しむ本。屋上喫茶階作者: 川口葉子出版社/メーカー: 書肆侃侃房発売日: 2008/03/31メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (13件) を見る

読書は一冊のノートにまとめなさい

一冊のノートにまとめているかは自信がないけれど、 文庫本サイズのノートにいろいろ書くようになりました。 新書マップやら、抜き書きやら、この人の言うこと全てを鵜呑みにしなくとも、 読書に関するエッセンスやら技術やらは確かにある、気がする。読書は…