マキアヴェッリと「君主論」
- 作者: 佐々木毅
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1993/12/27
- メディア: 文庫
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しかし実は読んだことのある人が少ない、そんな君主論。
第一部「マキアヴェッリの生涯と思想形成」
第二部「君主論」の全訳。
君主論を理解するうえではどうしても前提の知識が必要になってくる。
正直第一部だけでも結構量はあるけど、そんだけでも足りない気がする。
こないだボルジア家についての本を読んでたので、そんな感じがしました。
君主論自体は非常に論理的。
不測の事態まで起こる可能性まで含んで、論理的。
例えばこんなケースで、ってことで過去の事例を引き合いに出すことが多いけども、
あくまでもひとつのモデルケース。
この場合はこうこうこうしたから、こーなったっていうことを
言うための論拠になるような情報の一種として扱っていて、
なんか、過去の偉人に学べ!みたいなやつとは違うと思うん。
過去の偉人に学ぶべきポイントは、その人がどのようにして成し遂げたかでなく、
思考の過程にある・・・うまくいえないけど、そういう感じ。