ラグビー日本代表の試合に批判が多いのは前半のスコアが原因だと思う
先週末行われたオーストラリア代表・ワラビーズとのテストマッチ。2017年、国内最後のテストマッチ、会場もワールドカップ本番で決勝が行われる日産スタジアム、43,000人を超える観衆が集い、前半大きくリードされたものの、後半は代表初キャップの姫野のトライなど3本のトライでほぼ互角のスコア……が、どうもスッキリしない。
かねてより指摘されているハード面でのワールドカップ本番への準備の遅れ(会場までのアクセス、会場内の飲食…ビールが無い問題、そもそもやっぱトラックがあるスタジアムは見づらいetc、etc...)に加え、ここへ来てジェイミーの方針に対して疑問を呈す記事を出すメディア、ファンも増えてきた印象があります。
かく言う私も後半の2本のPGをはじめ、なんだかモヤモヤしてしまったのも事実。むろん、これまでの対戦成績を思えばワラビーズから30点取ったことは進歩だ、エディーのときだって疑問の声はたくさんあったじゃないか、という反論はごもっともだと思う。集まって短い状態で、けが人も多いチーム状況でよくやった、いや、これが現状の力の差なのだと認識できてよかった、むしろ本気で勝てると思っていたのか、と。
でも。おんなじ話を6月のアイルランドとの試合のあとにも、なんだったら、去年のアルゼンチンとの試合のあとも同じことを言ってませんでしたか、と思うのです。
この拭いきれないモヤモヤ感、がっかり感はなんでなんだろう、と考えていたのですが、ふと、「前半で試合が決まった中、後半はなんとか競った」みたいな試合展開にあるんじゃないかと思い至りました。
■2016/11
対アルゼンチン戦 前半6-21 最終20-54(15点差→34点差)
対ウェールズ戦 前半13-14 最終30-33(1点差→3点差)
対フィジー戦 前半6-21 最終25-38(15点差→13点差)
■2017/6
対アイルランド 第1戦 前半3-31 最終22-50(28点差→28点差)
対アイルランド 第2戦 前半8-28 最終13-35(20点差→23点差)
■2017/11
対世界選抜 前半13-14 最終27-47(1点差→20点差)
対オーストラリア 前半3-35 最終30-63(32点差→33点差)
こうしてみると、前半競ってたのはウェールズ戦と、世界選抜戦。後半に差が詰められたのはフィジー戦のみ。戦術的な話はひとまず置いといて、見てる側の気持ちだけで考えると、前半で試合が決まっちゃった後に競ったとしても、なんだかなぁと思ってしまう。そりゃ30点空いてりゃ相手も多少気を緩めるよ、というか。当然ですが「後半だけ見たら互角だった」って、結局点差開いてる試合も多いしね……。
応援してる側ってつくづく勝手だなぁとは思うのですが、これは後半まだまだ分かんないよー!と思える試合が見たいな、と素直に思ってしまう今日この頃です。ヨーロッパでは果たしてどんな試合が見れるのかなぁ。