休日にライターのようにラグビーの取材をすることもある(けど最近お休み気味)

平日は私企業で営業マン、休日は時々ラグビーイベントとかの取材をしている30代男性のブログです。でも最近は本とか映画とかの話が多いです。

連写、連写。息継ぎしないα6300(サンウルブスvsジャガーズ戦)

ついに、一つ勝利を得ることができました。サンウルブスの話です。

お互いに「?」がつくジャッジがあったり、相手のミスも多かったり…でしたが、一つ勝てたことが何より。一日たって、うれしいという気持ちから、ホッとしたような気持になってきました。

真価が問われるのはこの後、そして来シーズン。ジャガーズはメンバー全員が試合を経験できるように出るメンバーも毎試合工夫しているようですし、そういうところにも彼我の差を感じたりする。運営のこともいろいろ疑問はあって、そこはどこかのタイミングでまとめたいと思っています。

 

さて、今日の本題(?)は新しく買ったカメラの話。これまでソニーNEX-6、もしくはNikonD90を使っていたのですが、いずれも数年前のカメラ。ぼちぼち行きつくところまできたのかな、という感じがあるのですが、日進月歩のデジタルカメラの世界にあって、新しいカメラが欲しいと思う気持ちが徐々に高まっていました。

で、先日購入したのがα6300。

www.sony.jp

「世界最多のAFフォーカスポイントを誇る、APS-Cフラッグシップ」…というと、カメラの情報を追っかけてない人にはなんのこっちゃという話になりますが、要はオートフォーカスの早さをさらに追及したことを第一の特徴とする最新のミラーレスカメラです。

イベントなんかで写真を撮るときは、昔ながらの大きいカメラを持っているほうが周りから気を遣っていただける、という事実は間違いなくあって、NikonのD7200やD500といったモデルも最後まで悩んでいました。が、価格や使い勝手のバランス、液晶のチルトの有無、自分のレンズ資産など、いろいろ加味してα6300を選びました。

 

で、初の実戦投入がこないだの試合だったのですが、まだ細かい設置もしきれず、試合に熱くなりながら、で正直カメラの性能を活かしきれなかった実感しかないのですが、まず何よりも驚いたのは連写性能。とにかく息継ぎしない。ながーーく撮れます。これまでは例えばセットプレーから撮り始めると、1つ目のラックができるぐらいで連写が止まってしまう(息切れしてしまう)のですが、もうずーっと追いかけられるような感じ。GIFアニメたくさん作れる気がします(そうじゃない)。

f:id:nogu-t:20160423153756j:plain

 例えばこの写真は、実は起点になったスクラムから、ピシ→立川→カーペンターが突破してトライまでずーっと連写で追いかけてます。

 

写真を撮りに行くための席取りをしないと難しいのは確かなのですが、これから楽しみです!

f:id:nogu-t:20160423152514j:plain

f:id:nogu-t:20160423145822j:plain

f:id:nogu-t:20160423153645j:plain

f:id:nogu-t:20160423143139j:plain

f:id:nogu-t:20160423142733j:plain

 

f:id:nogu-t:20160423143357j:plain

 

 

神奈川県ラグビースクール一斉体験会を取材しました。

ご報告が遅くなりましたが、17日の日曜日、神奈川県ラグビースクールの一斉体験会の取材で、横浜ラグビースクールさんにお邪魔しました。

 

神奈川県ラグビーフットボール協会 | 普及育成委員会 | はじめてのラグビー 一斉体験会

 

横浜ラグビースクールは県下最大。にも関わらず、なのか、だからこそ、なのか、1学年当たり3~4人のコーチがついているのも印象的でした。

当日の模様はラグビーリパブリックで公開されています。

ねらいは「きっかけ」づくり。神奈川県RS、一斉体験会の裏側。|NEWS|RUGBY REPUBLIC(ラグビー共和国)

 

ラグマガ本誌にも別原稿が載る…かも?

 

 

5月8日 武蔵野市でラグビーイベント。廣瀬氏やホラニ龍選手も!(4月24日追記しました)

毎春恒例の武蔵野市のスポーツイベントですが、4月に開催されるファミリースポーツフェアに加え、今年は5月8日(日)にラグビー関連のイベントがあるようです。

 

武蔵野市市報からご紹介。

Sports for All ラグビー

東京オリンピックパラリンピック等国際大会関連イベント

 

日時:5月8日(日) 10:30~15:00

場所:武蔵野市陸上競技場(入場無料)

 

1.体験コーナー(10:30~12:15)

トライ、ヒット、タックル、ゴールキックなどを、誰でも気軽に体験

 

2.フリータイム(12:15~13:00)

芝生の上で自由にラグビーボールを使えます。飲食物販売あり。

12:30~50で市内ラグビースクール(小学生)の模擬試合を観戦

 

3.トークイベント&ルール解説(13:00~13:30)

廣瀬俊朗氏、ホラニ龍コリニアシ氏、田村一博氏(ラグビーマガジン編集長)による、ラグビーの楽しさ、ルールなどの解説。横河武蔵野アトラスターズの選手による実演もあります。

 

4.実況解説付き試合観戦(13:30~15:00)

マンダラ東京ラグビーフットボールクラブと桐生ラガーズによる試合を実況解説を聞きながら観戦できます

(1,2は雨天中止、3,4は雨天実施)

 

意外と盛りだくさん…!

体験コーナーやフリータイムも天気が良ければ気持ちよさそうですし、何より芝生の上で体験できるのはいい!大人もまざって大丈夫かな…。

トークショーも廣瀬さんとホラニ選手、田村さんと珍しい(?)組み合わせな気がします。30分といわず1時間ぐらいと思ってしまうのが心情ですが、そのあとの解説もしてくれるのかな。どうなんだろう。といよりも、試合は1時間半ガチでやるのでしょうか…。席の移動とかあるから実質1時間ぐらいかな?などと気になるところはあるのですが、何せまだ情報がない!!市報に乗ってたのは上記がほぼすべてです…。

 

マンダラ東京というと僕自身はライブハウスのイメージがありますが、東日本トップクラブラグビーリーグでディビジョン1に参加している、40年の歴史を誇るクラブチームです。桐生ラガーズも同じく東日本トップクラブラグビーリーグに所属、ここもまた40年ほどの歴史があるようです。

 

近くに住んでいるので行ってみようと思いますが、お近くの方も、そうでない方もぜひー。

 ---4月24日追記---

武蔵野市の公式サイトに情報が出ていました。

冨岡鉄平さんもいらっしゃるようです!!

 

www.city.musashino.lg.jp

言いたいことを聞いてもらうために-アテンション 「注目」で人を動かす7つの新戦略

言いたいことも言えないこんな世の中じゃ…ポイズン、というフレーズは、中身はともかく頭に残っているのですが、言いたいことを聞いてもらうためにもまずは「注目」してもらわないといけない時代になったよね、という話からスタートします。

 

www.amazon.co.jp

 

著者のベン=パーさんは主にテクノロジー系のベンチャーをターゲットにする投資家。その活動の中で特に顕著になっている「いいものがあったって注目してもらえないなら意味がない」「情報過多の時代において注目はもはや希少資源である」という実感をもとに、じゃあ「注目」ってどういうものか、それが働く仕組みはどういうものか解き明かそうとしたのが本書。

 

まず1章で詳しく解説されるのが、「注目」の種類。たき火に例えて、3段階・3種類あるとする。

1つ目は点火のとき。即時の注目。無意識の反応のレベル。

2つ目は藁火(って言うの?私は初めて知った言葉でしたが)…短期の注目。ほかに何かがあると気が散ってしまうレベルだけれども、意識・集中が向いている段階。

3つ目がたき火として成立した状態。長期的に興味・関心が向けられている状態。

 

で、この注目が働くきっかけとして著者が唱えるのが、2章~8章で1つずつ紹介される7つのトリガー。

1つ目は無意識に働く「自動トリガー」。

2つ目は人の世界観や(意識・無意識にかかわらず)物事の捉え方に働きかける「フレーミングトリガー」。

3つ目は人の予想を覆す、こうなるだろうという期待をあえて裏切る「破壊トリガー」。

4つ目は「報酬トリガー」。外部的な報酬はもちろん、内部的・精神的な部分も含まれるもの。

5つ目の「評判トリガー」は、外部の専門家、あるいは大衆などの力を借りるもの。

6つ目はドラマなんかでよくあるような、「どうなっちゃうのー?」的な謎・サスペンス(クリフハンガーという言葉で紹介)による「ミステリートリガー」。

最後の7つ目が「承認トリガー」。いわゆるマズローの五段階欲求の最終段階である「承認欲求」、他者から認められたい、という思いに働きかけるもの。

 

こういう風にまとめると、それぞれのトリガーの背景や、内容そのものはマーケティング関連本や、心理学の本、人の意識に関する本などを読んだことがある人にとっては、どこかで聞いたような・知っていると感じるようなものかもしれません。ただ、それぞれの働きを「注目」という観点で考えてみるとどうか、あるいは組み合わせていくとどうか、あるいは実例は?といったところが満載。もちろんこれらは一般的な法則ではないので、個別のケースごとに考えていく必要があります。ただ、発想のヒントをまとめた本としてだけでもなかなか面白い。迷ったら、小林弘人氏の解説を読んでみてどうするか考えるのがよいかと思います。

honz.jp

いい意味で「Numberらしい」-エディー・ウォーズ

Numberといえば、山際淳司さんから綿々と続く「スポーツ・ノンフィクション」というジャンルというか、文体があると思います。いい意味で彼らの掲げる「Suports Graphic」が競技そのものだけではなく、「人」にもベクトルが向いている、そういうイメージがあります。

本誌でも連載されていたエディー・ウォーズはまさにその「Numberらしさ」があふれた一冊でした。

 

www.amazon.co.jp

プロローグは南ア戦のラスト、ショットではなくスクラムを選択した選手たちにエディーが声を荒げるところからスタート。そして彼の人柄が様々なエピソードや周囲の証言、ワールドカップまでの足取りとともに振り返られ、スーパーラグビー参戦決定後の話、最終選考の話、退任発表の話、そしてワールドカップ。選手はもちろん裏方として活躍した方たちの話も交えながら、描かれていきます。

思わず目が熱くなる描写の数々。Numberなんだから、もう500円高くてもいいから単行本でなく写真も交えたつくりでもよかったのでは、なんて気もしなくはないですが、これはこれで自分の頭にいろんな絵を思い浮かべながら読める。生島さんさすがだなぁと思うわけです。

 

斉藤健仁さんの「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」では丁寧に2012年からの4年間を追っているのに対し、本書では2013年のウェールズ戦や戦術面の話なんかはあまりウェイトが置かれていないように思います。それもまた、文芸春秋の本らしく、一方で斉藤さんの本もラグビーマガジンを発行するベースボール・マガジン社の本らしいなぁ、などと思ったりしています。

www.amazon.co.jp

 

ワールドカップのあと、選手個人の本をはじめ、たくさんのラグビー関連本が出版されています。著者や出版社、そこが普段どういう本や雑誌を出しているかも、選ぶヒントになるかもしれません。

ストリートラグビーはグラスルーツ。

2016年4月2日、あいにく少し曇り空にはなりましたが、心配された雨はなんとか持ちこたえ、東京・日本橋の「さくら祭り」のなかでストリートラグビーが開催されました。

f:id:nogu-t:20160402131148j:plain

 

ラグビーをより身近なものに拡げていくこと、また老若男女問わず「体験」できるきっかけを増やすこと、という点でこのストリートラグビーや、ちょいラグといった試みは個人的にも非常に注目しています。特にタグラグビーでもない、専用のコートも必要ない(芝を引いたほうが盛り上がりますが)新たなスポーツとして考案されたストリートラグビーは昨年のスタートからどんどん勢いを増してきています。今回も取材に伺いました。

 

日本橋に凱旋! 桜の下でストリートラグビー|NEWS|RUGBY REPUBLIC(ラグビー共和国)

 

13時半からスタートしたイベント。ニュージーランドのお肉やオーストラリアのパイなどの屋台もいい雰囲気で、まさに「お祭り」といった感じでした。ストリートという開かれた場所でやることによる注目度は抜群で、まったく関係なく通りかかった人も「えー、なになにー?」と立ち止まったり、看板を見てラグビーのことを話したり(たとえそれが「五郎丸しか知らなーい」であったとしても)、時には2019のテントにも立ち寄ってくれたりとPR効果も抜群だったのではないでしょうか。

 

今回出場したメンバーは普段から開催している体験会にも参加しているメンバーが中心、ということもあって、中には非常にスピードがあるゲームもありました。

あえて言うとすれば、このへんの競技レベルが上がったことでケガするようなことにならなければよいのだけれど、という心配が一つ。また、応援に来ているメンバーやはじめて見た人たちなんかは、やっぱり「どうなると勝ちなの?」「得点は?」といったところも気になる様子。なので、勝ち負けはつけてない・得点もカウントしていない、ある程度ルールも柔軟に、という、いい意味で「ゆるく」やっていることを観客も含めて理解してもらうというか、うまく伝わるようにというのも今後のポイントになりそうです。

※プレーヤーはやってるとあっという間で「点が」とか「今のスローフォワードじゃない!?」とか気にしてる余裕がいい意味で、ない(笑)

 

高校時代にラグビーをやってた友人もつれていきましたが、非常に楽しんだ様子。久しぶりにはじめるにはちょうどいいぐらいかも、ということを言っていたのも印象的でした。

昨年の池袋でのイベントから追いかけていますが、個人的にはとても応援したい・何だったらどんどん関わっていきたいと思っています。

 

STREET RUGBY | Cool なスポーツを街で楽しもう!

 

 

リッチーの自伝は想像以上に濃かった-突破!リッチー・マコウ自伝/グレッグ・マクギー 著 斉藤健仁/野辺優子 訳

ミスターキャプテン、紛うことなきGreat All Black、リッチー・マコウの自伝。こんな本が日本でも出るような時代になって本当にうれしい。いや、リッチーの自伝ならW杯前でも出たかもしれないけれど。でも2011年までの旅をまとめたこの本がこのタイミングなのはやっぱりそういう要素もあると思うのです。

 

www.amazon.co.jp

 

ボリュームも400ページ近くだけれど、中身も濃い。もちろん後で映像を見たりしながら、ということもあるのかもしれないけれど、よくそれだけ試合のことも覚えてるなぁ、と。

元本は2012年にニュージーランドで発売されたものということもあって、2007年フランスワールドカップでの悪夢から、2011年の歓喜の瞬間までをメインに、リッチー本人の言葉として語られてゆく。著者のグレッグ氏もプロフィールを見るとベストセラー作家というだけではなくジュニアオールブラックスの選出実績もあり、オールブラックスの候補合宿にも参加しているというラガーマン。試合の濃厚な描写はこのあたりも影響しているのかも。

2007年フランスW杯の悪夢、というと、これ。

www.youtube.com

 

※画質は粗いけれど、ハイライト付きのはこちら。

France-Nouvelle Zélande Coupe du Monde 2007 - YouTube

本はGAB=「Great All Black」を初めて意識したU19のトライアルに参加したときの叔父との対話…計画をナプキンに書いてしまっておいた話から始まる。そして2007年W杯、カーディフでの敗戦、そして負けた後のこと。帰国したときのこと、してからのこと。そして頻繁に登場するグライダーへ乗っているときの話、子供のころの話を少し。次のヘッドコーチをめぐるロビー=ディーンとグラハム=ヘンリーに対する思い。そこからクルセイダーズオールブラックスでの戦いを追ってゆく。その中で、24時間オールブラックスでいることについての話や、プロ選手としてスポンサーとの関係、アリ=ウィリアムズやダン=カーターなど、チームメイト、仲間たちの話もいろいろ入っていく。そして2011年。地震。本大会、盟友ダン=カーターの負傷、さらに……

どうしても直近の2015年大会の活躍(それはダン=カーターも含め)のこともあるので、2011年の決勝で終えてしまい、この後も読みたいのに!という気持ちにはなってしまうかも。しかし、濃厚な試合の描写…特に試合のところでは戦術や、あるシーンでどちらの肩にタックルに入ろうとしていたかまで描かれているのは読みごたえばっちり。

ありきたりな言葉にはなってしまうけれど、リッチー=マコウという人のファン、オールブラックスのファンだけではなくて、ラグビーファンにとってはたまらない一冊なのでは。