本の現場
本の現場―本はどう生まれ、だれに読まれているか (2009/07/14) 永江 朗 商品詳細を見る |
前々から読みたかった本。
とはいえ、これが書かれたあと(本書は2005年から2007年までの連載を加筆してまとめたもの)
も本の現場は刻一刻と変化している。
アメリカでのキンドルのヒット、Googleと著作権の問題etc、etc。
あくまでも「本」は形態でしかない。
ゆえに情報を伝えるための手段としての本、
時に人生を変えるような刺激を与える文学としての本、
それぞれの「本」が抱える意図、目的、その他諸々によって、
今後「本」はより棲み分けが進むのではないかというのが僕の意見。
例えば2時間で読んで、それっきりのビジネス書と、
ふと3年後に読み直すこともある小説と、
同じ「本」として語りうることが、今後もっと難しくなるのではないでしょうか。
そういう中身からの観点だけでなく、
流通、生産といった切り口からも、本の現場が語られております。